今では少なくなった定時制
定時制とは
今は通信制というのもでてきて、定時制高校というのが少なくなった。実は小泉政権時に粛正があって、定時制高校というのはずいぶんとなくなってしまった。
私も定時制高校だったが、母校はいまや通信制となってしまった。
とても残念に思う。
確かにいい面と悪い面もあるが様々な事情で、こういう学校に通う人は居るので是非また復活してもらいたいという思いだ。
自分はとりわけ夜間ではなく、昼間の高校という事でかなり珍しいタイプの学校であった。
午前中に勉強をし、午後にはアルバイトをするというのが日常だった。
他の高校では味わえないような高校生活を送りました。
学校に求人が来る
これは普通の高校では味わえない仕組みだと思います。普通学校に求人が来る事は卒業控えた生徒以外、はっきりいって意味がないというか経験がないと思います。
ところが定時制高校というのは、学校にアルバイトの求人が来るんです。
15歳の春。
私は学校でみかけた某大手の電機会社物流部門の求人に応募する事になった。
担当の先生にお願いし、さっそく面接をする事となった。
すぐ面接は合格をもらい、さっそく働き始める事となった。
今考えれば不思議な現状でした。
その時は、あまり深く考えていませんでしたが、学校が紹介状を書いてそのままでした。 15歳の私にとっては様々なものが新しい事でしたし、アルバイトそのものを探す事も始めての経験でありました。
賞与をもらう
5月に入職しました。この5月分の給料は6月に入る事になります。
しかし突然驚きました。 v 課長がサインくれる?というのでなんだろうと思ったら、賞与を支給されました。
5000円です。
えっ?と思いアルバイトでも賞与が出るのだよ、と説明されました。
さすが大手の電気会社。
生まれて始めての給料は賞与でした。 これはかなり珍しいケースではないでしょうか?
そして数日後経過して給料が入りました。
45000円程度だったと記憶しています。
お年玉でもそんなにもらえませんから、スーパーファミコンを買った記憶があります。
賞与と合わせて5万程度ですから、まだまだお金は残っています。
働くとお金がもらえる。
このすばらしさを15歳で味わいました。
いい経験だったと思います。
思い出の味
夜は会社の食堂で食べていました。今回お話するのはお昼についてです。
フライというのを皆さんご存じでしょうか?
揚げ物ではありません。
ちぢみとお好み焼きの丁度中間みたいな食べ物です。
薄く小麦をを伸ばしてウスターソースとめんつゆを混ぜたソースをかけて食べます。
これがほとんど私の昼食でした。
安くてお腹がいっぱいになるこの料理は私にとっては、大変思い出の味でした。
高校卒業後もよく食べに行きました。
当時の学友にも、フライという食べ物があると私は教えたものです。
学友とよく行く事となり、それがきっかけで友人が出来るようになりました。
昼間の定時制という事で、普通の経験ではない高校生活を送りました。
今ではいい思い出となっているように思います。