地方遊園地の経験
地方の遊園地の労働者
今年はコロナの影響でなかなか行楽というのを楽しめない。そう思うと自分がアルバイトをしていた時は、平和だったんだと平凡な毎日のありがたみを最近では感じます。
遊園地と言っても、デズニーランドのような大きな遊園地もあれば、行楽地にあるようなテーマパークのような遊園地と幅広いのですが、こうした人達は短期的に人集めをしてきます。
普段は、ホテルの従業員として働いて、ゴールデンウイークあたりで暖かくなったところで、遊園地を開園してという事をするのですが、とてもそれだけで人手はたりません。
そこで、会社が休みでゴールデンウィークも働きたい人を集める訳です。
甘言に騙されるとえらい目に
募集は三食無料。寮費無料。
そんな甘言にだまされ応募しました。
契約は5日間。
しかしはっきり言って途中で帰りたくなりました。
まず寮。
布団にはタマムシがぞろぞろ沸いている。
山の方なので、気候としては平地の2~3月ぐらいとおもって頂ければいいです。
勿論、晴天になればそれなりに気温があがりますが、雨がふったりすると気温は5度ぐらいまで下がります。
そんな寒い時期なのに虫が湧く。
勿論相部屋。
プライベートもあったものではない。
休みの日も周りに何もないのでやる事と言ったら唯一温泉に入る事。
これも無料じゃない。
食事はまあまあ美味しかった。
これが唯一の救い。
テレビはほぼ映らない。
こうした劣悪な状況で疲れが取れる訳もない。
数日前に入った人はもう来ないと言っていました。
これは後になって解る訳です。
二度とこないの意味
つまり私にとっては数日前とはいえ同じ相部屋になった人は先輩だ。そこでどんな仕事なのかを情報収集する必要があった。
救いは相部屋になった人は、職種が違うのですが仲が良くなってしまった。
まあ短期間の話、お互いいがみ合うのは得策ではないという一致した見解だろう。
年代も近かったので、気があったというのもあるのかもしれない。
二人でその先輩に現場の状況を色々聞きたかったのだが、その先輩はもう語るのも嫌だという感じだった。
そういう意味では、翌日から始まる仕事に非常に不安を感じました。
自分は屋台でした。
料理が好きなので仕事はそれ程苦になりませんでした。
以外に嫌いじゃない仕事でしたが、有無言わさず毎日残業でした。
人手が少ないので仕方ありません
遊園地の人材は
もっともこの遊園地自体、数週間前まで知らない遊園地。根掘り葉掘りお客さんから尋ねられても知る筈もない。
まして屋台は店の周辺は全く解らない。
一応、自分達は休みの日は遊園地で遊べるという特権を持っていたが、休みの日に仕事場に行きたくなんてない。
そういう訳で、従業員に必死に遊園地の事を覚えろとか言われるけど、二度とこないこの土地を覚えてもなんの得にもならない。
寮やこれまでの事を考えると日に日に、やる気がなくなる。
5日間。
何事もなく終わってほしい。
なら途中で帰ればいいと思いましたが、交通費を実費になるというペナルティーを、着いてから聞かされる。
なんたる不幸。
そしてえげつない会社。
まあ帰ってもやる事がないので、と思いながら無事終える事が出来ました。