クレジットカードにおける高級カードの利用価値

クレジットカードにおける高級カード

近年は様々なカード会社から数多くの種類のクレジットカードが発行されている。
グレード面でも、一昔前までは一般カードの上級クラスは「ゴールドカード」くらいしかなかったが、現在では「プラチナカード」や「ブラックカード」なども提供されている。
当然、グレードが上がるほど年会費が高額になり、サービスの質も高級になる。


ただ、サービス面の内容を見ると、ショッピングにおけるポイントの還元率がそれほど高くなるわけではない。
また、店舗における特典が増えるわけでもない。
サービスの質が上がるのは、主に海外旅行における特典くらいのものである。

保険における幅白いサービス

上級カードの特典としては、主に付帯保険のサービスが増加する。
例えば、一般カードの場合は旅行代金をクレジットカードで決済することを条件とする「利用付帯」になっている。
それが、上級カードになると、クレジットカードで旅行代金を支払わなくても、保有しているだけで付帯される「自動付帯」になっている。
当然、保障金額も大幅に高くなる。


また、家族カードのみならず、カード会員に同行した者まで保障対象になるクレジットカードもある。
さらに、飛行機の遅れや、荷物の紛失などによって被った損害に対する保障が付いたり、海外旅行中におけるサポートが手厚くなったりする。


そして、高級料亭やレストランでの1万円以上する高額な食事が1名分無料になるサービスや、ホテルの宿泊において上級会員同様のサービスを受けられるようになる。



プライオリティ・パスの無料付与&コンシェルジュサービスの提供

ほとんどのカード会社の上級カードに見られるサービスが「プライオリティ・パス」の無料付与である。


プライオリティ・パスを保有していると、世界に数百ケ所以上ある空港ラウンジを利用できるだけではなく、VIPラウンジにも無料で入室できる。
VIPラウンジは一般ラウンジとは違い、手荷物検査を終えた後のフロアーにあるため、搭乗アナウンスがあるまでゆっくりくつろいでいられる。


そして、もう1つの特徴的なサービスが「コンシェルジュサービス」の提供である。
コンシェルジュとはいわば執事のような存在であり、上級カード保有者の依頼を何でも聞いてもらえるサービスである。


例えば、チケットの予約やホテルの手配、レストランのリザーブからプレゼントの買い物など、面倒なことを何でも受付けてくれる。



費用対効果で判断

グレードの高いクレジットカードだからといって、買い物やレジャーなどの日常生活上のメリットが増えるわけではない。
上級カードは保有することで、「セレブ」感や「ステータス」感を味あわせてもらえるクレジットカードと言える。


一般カードの年会費は通常無料だが、上級カードの年会費は何千円から何万円までと、高額になっている。
上級カードが提供するサービスを利用する機会が無ければ、高額なお金が無駄になる。


上級カードの価値を享受できるのは、仕事などで海外に行く機会の多い人や、頻繁に高級レストランや高級ホテルを利用する人である。
また、会合を持つ機会の多い人にとって、コンシェルジュサービスは有難いサービスである。


上級カードにするかどうかは費用対効果で判断することが得策と言える。



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