完成されたウィルスとワクチン
宇宙暦2101年、もう既に制御可能なウィルスもワクチンも出来上がっていた。そのウィルスは簡単に住民に感染し、多くの者を殺害出来る新しい大量殺人兵器と言って良かった。
常に戦争で儲けて拡大してきた米国にとって、従来型の特定民族などを悪者にして、徹底的に正義と言う立場と破壊力で大量虐殺して正当化する戦争をあちこちで起こすことが困難になりつつある中で、このウィルスとワクチンは、新しい大量虐殺可能なビジネスモデルに不可欠な新アイテムであった。
» 2020年から2020年に行われているワクチンビジネスについてはこちら!(外部サイト)
ウィルスとワクチンビジネスの成功と拡大計画
米国と仲の良い英国も米国と同じことを考えていた。それで米国と英国は結託して、ウィルスをばら撒いて一儲けしようと言うことになった。
ただ最初にいきなりばら撒けば、ばら撒いた責任を取らなければならないので、どのようにばら撒くかが課題になった。
それで得意の気に入らない国に責任を押し付けることにした。
そのターゲットが中国だった。
それはたまたま中国で行われた宇宙軍人大会が始まりだった。
ウィルスを持ち込んだ米国英国を始めとした仲良し一味は、この大会を機に新型ウィルスが発生したと騒ぎ出した。
そしてそれを発生させたのは中国だと断定した。
ここから中国を発祥とした新型ウィルスが変異しながら宇宙全体に拡大したことになり、まさに米国英国の思いのままになった。
そして、米国英国はあらかじめ完成させていたワクチンを売りつけることで大儲けし、世界征服は完成しつつあった。
更に、その諸悪の根源は全て中国であると決めつけ、今度は中国を滅亡もしくは自分達の支配下に置くための動きを取り始めた。
もう宇宙は完全に米国英国のものであった。
レジスタンスの台頭
米国英国のワクチンビジネスは大成功を収め、その同盟国もまた傘下に入り、成功のおこぼれをもらっていた。悲しいかな完全に悪者にされた中国だけが、この恩恵を受けることなく、米国英国の支配下になり、宇宙は米国英国のものとなった訳だが、そんな調子の良い話は長く続かないのは世の常である。
これらの米国英国と同盟国の動きに対して、反発した国が現れた。
露国である。
露国は宇宙の中でも米国と肩を並べる最強軍事国家であったが、独裁者の長期政権で、宇宙全体からは疎外された存在であった。
しかし、露国は中国に対して、このままではいけないと持ちかけ、米国英国に対抗する動きを取ることになったのである。
歴史は繰り返される
そしてその時は来る。米国英国の支配下になった中国のあちこちでデモが起き始める。
相変わらず宇宙全体は米国英国の作った新型ウィルスの変異版が猛威を奮っていたが、それも全部ワクチンで抑制されていた。
そして、この騒動で完全に落ちぶれてしまった中国とそれを援助する形で参戦して来た露国が、遂に米国英国及びその同盟国に対して宣戦布告することになった。
但し、宣戦布告は一瞬で終わった。
何故なら、それは中国露国が保有する核爆弾を米国英国及びその同盟国を含めた宇宙全体に拡散させたからだった。
その威力は計り知れず、そしてまた1つの生命体が存在した星が消えてしまった。