オタクな私とオタクな旦那

オタクについてお互いに理解があるのは良いことである。

私はオタクである。 ゲームもアニメも大好きだ。
ゲームに夢中で夕食の準備を忘れる事も多々ある。
しかし、その事について旦那から咎められた事は少ない。
何故なら旦那もオタクだからだ。
お互いの趣味について理解があるのだ。
 私は絵を描く事も好きだ。
先日も絵を描く事に夢中で夕食の準備を忘れた。
そんな私に旦那は言った。
 「相変わらず晩飯の準備もせずお絵かきですか。君はかわいいですね」
 最近ハマった漫画に出てくる人物の台詞を少々変えた言葉だ。
 もしかしたら、旦那は「いつかこの漫画の台詞を言ってみたい!!」と思っていたのかも知れない。
もしそうなら私は少しばかり良い事をしたのかも知れない。
 これも旦那が趣味に理解があっての事だ。
実に良い事だ。



アイドルを知らないオタク達。

私達夫婦は芸能人に疎い。
どれ位疎いかと言うと、そこそこ可愛らしい一般人の女の子を48人集め、「この子達がAKB48ですよ」と言われたらまんまと信じてしまう自身がある。
 しかし、それがアニメやゲームの話となると、些細な間違いも見逃さない。聞き逃さない。
「それは違う!!」と声を大にして突っ込みを入れる。
 だって!!知っているから!!好きなのだから!!
 好きだから、自分達の好きな物が間違った情報で伝えられるのが、何とも言えず切ないから、ツッコミもいれるのである。
「間違っている!!」と。
 そんな旦那は親戚の集まりで、『Kis-My-Ft2』と『嵐』を間違えて幼い姪に叱られて小さくなっていた。



禁忌

 随分前の話であるが、『妻が、夫が大切にしているフィギュアを捨てた。拾いに戻る事を想定し、バラバラにして捨てた』、『夫が大切にしている鉄道模型を無断で売った』という話がネットで話題になった。
 この話を見た私達夫婦は非常に憤った。この話の妻に憤慨した。
 人が大切にしている物を粗末にしてはならない、これは人として守らなければならない事だ。
 私達夫婦にも暗黙の禁忌事項がある。それは、
 『たとえガチャポンで取った小さな物であろうと、コミックに挟まっていたチラシであろうと、勝手に捨てない』
 『自分には理解に困る趣味であっても相手の趣味を悪く言わない、その領域に土足で踏み込む事はしない』
 これを破ったら恐らく夫婦間で戦争が勃発するであろう。

『好き』の共有。

 私は自分が好きになった作品は必ず旦那にも薦めている。
 『好き』を共有出来れば話題も増える。それだけではない。
 DVD等の高額なグッズも購入時の料金を半額出して貰えるのだ。映画も連れて行って貰える。
 旦那は自衛隊関係の物が大好きだ。北に戦車が来ると聞けば行って感嘆し、南に船が来ると聞けば行って歓喜する。それに私も同行する。
 私はその手の事はさっぱり分からない。しかし、同行すれば日帰り小旅行にもなるし、遠出をした先で美味しい物も食べられる。悪い事は何一つ無い。
 『好き』の共有は得でしかないのである。

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